音ゲーで訳の分からない譜面を認識する3つのコツ
こんにちは、るわらんです。
音ゲーを始めたばかりの人は、たくさんノーツが降ってくると認識が出来なくなりどう押せばいいのか分からなくなりがちです。
音ゲー上級者であっても、自分の実力を大きく越えた譜面は認識ができないものです。
では、譜面が認識できる人とできない人の違いは何なのでしょうか?
どうすれば難しい譜面でも認識ができるようになるのでしょうか?
本記事ではそれらについて考えていきたいと思います。
ハイスピを変更する
音ゲーにはハイスピード(通称:ハイスピ)という機能が存在し、ノーツが降ってくる速度を変更することができます。
※太鼓の達人やグルーヴコースターなど、実質ハイスピ設定が存在しないようなゲームもあります。
ハイスピを高くすることで高い動体視力が必要となりますが、画面内に一度に表示されるノーツ数が少なくなり、脳内で処理すべき情報量が減ります。
逆にハイスピを低くすることで動体視力の必要性は低くなりますが、画面内にたくさんのノーツが表示されることになり、脳の処理が追い付かなくなる可能性が高まります。
イメージとしては以下のようになります。
ハイスピ設定:×4.0
ハイスピ設定:×1.0
画像で見ると一目瞭然ですが、低すぎるハイスピでは譜面の認識が非常に困難です。
では、動体視力で把握ができ、かつ脳内で処理できるノーツ量となる適切なハイスピはどのように調整すればよいのでしょうか。
ハイスピを高くする
「ノーツが降ってくる順番を見て、覚えてから押している」「タイミングが全体的に早めにずれている。FASTがいっぱい出る」という感覚を持ったときはハイスピを高くすることをオススメします。
降ってくるノーツが遅すぎると、本来押すべきタイミングよりも早めに押してしまいがちです。
「なんかよく分からんけど押せてる!」というスピードにまでハイスピを上げてみると良いかと思います。
ハイスピを低くする
逆に「ノーツが早すぎて押そうとする時には既に過ぎ去っている!」「タイミングが全体的に遅めにずれている。SLOWがいっぱい出る」という時にはハイスピを低くしましょう。
降ってくるノーツが早すぎると、今度は押すべきタイミングよりも遅く押しがちになってしまいます。
また、その日の体調によってハイスピを変えた方が良い時もあります。例えば睡眠時間が少なくて目が冴えないのであれば、いつものハイスピよりも少し下げてみましょう。目が冴えない時は普段よりも動体視力が衰えています。
もっとも、睡眠不足であれば休むのが一番ではありますが。
目線の位置を変える
ハイスピと連動して、目線の高さを変えることも重要です。
高いハイスピではノーツが現れる位置の辺りを、低いハイスピでは判定ラインの辺りを見るようにしましょう。
ところで、一見動体視力の限界を越えているかと思うようなハイスピ設定にしている超上級者を見かけたことはありませんか?
譜面の難易度が上がるにつれてノーツ数も増え、脳で処理すべき情報が増えてしまいます。その情報量を減らすために更にハイスピを上げ、結果的にとてつもないハイスピになってしまいます。
彼らは高い動体視力を持つことはもちろん、目線がかなり高い位置にあります。
そのため、目線の高さはできる限りノーツの発生元に近づけるよう意識しておくと、後々役に立つことでしょう。
サドンを利用する
ハイスピと同様に、サドン(SUD、サド)と呼ばれるシステムを使うことでも譜面の認識を容易にすることができます。
音ゲーによってはそもそもシステムが無かったり呼び名が違っていたりするのですが、ノーツの発生元を隠して見えなくする機能です。
サドンの例
このシステムを用いることで、ハイスピの章でも説明したように、高い動体視力を必要とする代わりに画面内の情報量を減らすことができます。
ではどのような時にサドンを使うのか、ハイスピとどう使い分けるのかについて見ていきましょう。
システムのサドン
弐寺やポップンのsudden+はプレイ途中でサドンを付けたり消したりできます。
そのため、曲の途中で速度が変わる(通称:ソフラン)譜面では、速度の変化に応じてサドンを付けたり消したりすることが重要となります。
曲の途中でハイスピの変更ができないポップンでは特に重宝されます!
その他のメリットとしては、目線のブレが少なくなることが挙げられます。
サドンを付けることによって目線が動く範囲を狭められるため、ノーツに沿って目線が下がってしまったり、それに気づいて再度目線を上げるといった、目線が大きく動くような事態を防ぎやすくなります。
しかし、デメリットとしては、ノーツが詰まってしまうことで後述する縦認識が難しくなります。
サドンを付けると通常より低いハイスピでプレイすることになるため、ノーツの感覚が狭くなってしまい、同時押しなのかそうでないのか咄嗟の判断が出来なかったり、リズムを掴みづらくなったりします。
瞼サドン
システムのサドンをオンにする暇が無い譜面や、速度変化が複数の段階に分かれる曲では、薄目にして視界を狭める通称瞼サドンが有効となります。
イメージ
瞼サドンは慣れないと難しいのですが、コツとしては判定ラインに視点を合わせて目を細めるような感覚です。
興味を持たれた方は一度試してみてください。目の細め具合と目線の高さで様々な速度に対応ができます。
押し方のパターンを覚える
本章が今回一番お伝えたいことであり、音ゲー上達の本質でもあります。
未経験者からは「音ゲーは譜面を暗記するだけのゲーム」と揶揄されることもありますが、そうではありません。「音ゲーは押し方のパターンを覚えて組み合わせるゲーム」なのです。
ただ、この場合の「覚える」は「体に染み込ませる」という意味合いが強いですが。
以前、音ゲーを数学に例えたツイートがバズっていたので引用したいと思います。
本当にその通りすぎる pic.twitter.com/QfXLJWNiIu
— みたま (@_taiko5250) 2021年2月17日
こちらの方も同様のツイートをしております。
『音ゲー上手いね。譜面全部覚えているの?』という問いかけは、『数学できるんだね。問題と数字全部覚えているの?』と大体同じです。音ゲーマーが覚えているのは譜面ではなく、手法です。どうやったら押せるかという手法。
— DBM (駄文の人) (@DBM_) 2013年5月20日
しかし、反射神経だけは訓練の賜物なので変態扱いして問題ありません。
つまり音ゲーの本質は、解法のパターンを覚え組み合わせて答えを導く数学と同じなのです!
数学者こそ音ゲーをプレイするべきなのです!……それは違うか。
では、押し方のパターンを人間はどのように覚えているのか、その仕組みを見ていきましょう。
縦認識と横認識
ノーツが降ってくる(上がってくる)音ゲーでは、縦のラインを見てリズムや腕(指)の動かし方を掴む縦認識と、横のラインを見て同時に(少しずれて)押すべきボタンを把握する横認識とが存在します。
縦認識の例としては以下の画像の通りです。
赤赤・白白・青黄青黄というノーツが
それぞれ8分のリズムで降って来ていることが分かります。
縦の流れでノーツを追うようなイメージです。
また、横認識の例は以下の画像です。
白黄緑緑黄白、緑青赤青緑という同時押しが降って来ていることが認識できます。
横一列を同時に見るようなイメージです。
ノーツが降ってきてリズムが掴めなかったり押すべき順番にボタンを押せない場合は縦認識力が、同時に押すべきボタンが押せない場合は横認識力が不足しております。
前者の場合は乱打傾向の譜面、後者の場合は同時押し傾向の譜面を練習することで認識力がつくかと思われます。
塊で認識する
降ってくるノーツを塊で認識することによって、処理すべきノーツがグループ化され、単体で覚えるよりも脳の処理容量に余裕を持たせることができます。
縦認識と横認識を組み合わせてパターン化するようなイメージです。
例えば次の譜面を見てください。
この2小節だけで62ノーツもあるのですが、以下のように塊に分けることができます。
一つ一つノーツを認識するなら62個を脳で処理しなければならないのですが、上記の例のように塊で認識することで、処理すべき量を11個にまで減らすことができます。塊を瞬時に判断できるようにすれば、単体で11個ノーツが降ってくる譜面と認識の上では大差が無いのです!
実際に叩けるかはハンドスピードや指の広げ方など、認識以外の能力も必要になってきますが。
目線を固定する
認識しきれないノーツが降ってきた際に、自然と目線がノーツを追って下がってしまうことがあります。
目線を下げるということは、次に降ってくるノーツの認識からボタンを押す動作までを縮めることに繋がり、今降ってくるノーツは対処できても次に降ってくるノーツの対処が非常に困難になります。
そのため、「今のノーツを拾うよりも次のノーツを確実に取る」と意識付け、目線が下がらないようにしてください。
とはいえ自然と目線が下がってしまうこともありますので、その際はヒドゥンというシステムを利用すると良いでしょう。判定ライン辺りのノーツが見えなくなるので、目線が下がる癖を克服することができます。
ヒドゥンの例
まとめ
では今回お伝えしたことをまとめたいと思います。
目線はできるだけノーツの発生元に固定し、自分に合ったハイスピやサドンを利用し、塊で認識するようにして目線を下げない!
上級者は自然と出来ていることですが、初心者もこれを意識することで上達速度を高めることができるかと思います。
成長が滞っている上級者も、一度これらについて見直してみてください。目線が下がっていたり、動体視力強化に固執しすぎるあまり自分に合っていないハイスピを設定していたりすることが多々あります。
音ゲーの本質はパターンを体に染み込ませ、いかに早くそのパターンを組み合わせて譜面を再現できるかです。
日々様々なパターンの練習をし、どんな譜面にも対応できるような処理能力を磨きましょう!